弁護士北薗のBlog

2018.08.31更新

昨日、本日と、同一の事実について、訴状の起案をさせていただきました。

民法の不法行為・不当利得という司法試験にも馴染みの深い法律・条文で、「これなら行けそう。」などと一瞬でも考えた私は、まだまだ浅はかでした。

おそらく、一般民事事件というものは、基本的にほとんどの場合がそうであるのでしょうが、基本的に、民法の知識だけで起案できるものはほとんどないように感じます。ご多分に漏れず、本件事案も別の法律の知識がかなり必要になる事案でありました。そのため、事実関係中の当該法律上の手続等について、これはどういう手続なのだろうか、などを調べることにかなりの時間を割いてしまい、昨日提出した起案は穴だらけで、北薗先生に大いに指摘を受け、当然のことながら、本日、書き直しを命じられました。

そこで、北薗先生に指摘されたことを踏まえて、もう一度起案しました。私は、事案が複雑で難しくなると、目先の難しさに捉われ、そのような基本的な部分を忘れる傾向にあるため、とにかく要件に引き付けて考えることとし、ある事実が、ある要件との関係でどのような意味や意義を有するのか、を意識して起案しました。

結果、当該起案の講評においては、事実の時系列に誤りがある等少なからぬミスがありましたが、昨日の起案に比較すれば、ミスは減ったように思います。(時系列については、かなり致命的なミスであることは、自覚しています。)

北薗先生には、短い時間かつ少ない起案の中で、指導していただき、起案に対する心構えを教えていただきました。

 

北薗先生や山本先生、池田先生、事務員の皆様には、非常にお世話になり、また多くのご迷惑をおかけしました。突然訪ねてきた私を、最初から絶妙な距離感で指導する事務所の皆様方には、北薗法律事務所の長い歴史と多くの経験を感じました。誠にありがとうございました。

投稿者: 北薗法律事務所

2018.08.31更新

1 「出張」弁護修習第2弾の修習生に、本日も先日と同じ案件の検討(訴状起案)を求めました。

2 講評では、以下を指摘しました。

(1)時系列に沿った事実の整理が不十分であったために、事実の把握に誤りが生じてしまったこと。

(2)要件事実と間接事実の区別を意識した事実の整理が不十分であったこと。

(3)請求の趣旨において、主位的請求と予備的請求が区別して記載されていないこと。

(4)どの要件事実において「予備的」なのかを明確に示せていないこと。

3 また、本件は不動産売買を要する事案でしたが、案件全体の見通しの検討として、不動産購入代金以外に依頼者が要する費用にまで、想像力を働かせてほしいところでした。

4 起案の際には複数の文献を調査することが基本ですが、文献調査への意欲が足りないように思いました。

投稿者: 北薗法律事務所

2018.08.30更新

「ある事実関係について不在者財産管理人に選任された場合における、選任から任務終了に至るまでの見通し」について起案させていただきました。

起案を頂いた直後は、不在者財産管理人のなすべきことは、そもそも事案によってそれほどまでに変わるものなのだろうか、などという疑問を抱えながら起案を開始したところ、そのような疑問はあっという間に吹き飛びました。

確かに、財産目録の作成(27条1項前段)や、財産状況の報告(家事法146条2項)については、おそらく事案によって、その記載すべき内容は当然異なりますが、これらを行うという点については、変わりはないことと思われます。しかし、不在者の有していた財産の数の多寡や、その価額の大きさの違い等は、不在者について失踪宣告をしなければならないかどうかの判断に直接影響を与える事柄ですし、また、本件の事実関係では、そうではありませんでしたが、相続人が複数いた場合などは、遺産分割との関係で、不在者財産管理人のなすべきことは、より複雑なことになることは、起案しながら、容易に想定できました。

起案している中で、選任の申立書等の少数の資料から、色々なことに思いを巡らせ、なすべきことをある程度予測するという作業は、ちょっとしたパズルのような感覚で、非常に楽しいものでした。(もっとも、これは起案の上での話です。現実の不在者財産管理人がそのように考えるのは、間違っていると考えます。)

後の北薗先生による講評では、本件の不在者の財産額に考えが至っていなかった点や、相続財産管理人に引き継がれた場合はどのように考えるのかといった点等に指摘を受けました。これについては、司法試験の科目である民法ですら、およそ理解しているとは言い難いと実感させられ、残念でしたが、起案それ自体は、非常に楽しみながら行うことができました。

投稿者: 北薗法律事務所

2018.08.30更新

1 今週、新たな修習生が当事務所に「出張」弁護修習に来ています。

2 今回出した課題は、不在者財産管理人の案件の検討です。①失踪宣告申立を要する事案と、②管理財産に不動産がある事案の記録をもとに、事案の見通しの検討を求めました。

3 検討の講評において、

(1)不在者財産管理人の選任申立がどのような場合になされるのかについて

①遺産分割の当事者が行方不明の場合

②買収しようとした土地の所有者が行方不明の場合

を例示しました。

(2)不在者財産管理人の管理財産中の不動産を売却する際の流れについて

①裁判所の許可

②登記手続

をそれぞれ説明しました。

特に、登記手続において準備すべき書類に関しては、通常の売買における登記手続との相違や、必要書類の入手方法を指摘しました。この知見の有無が手続のスムーズさに関わります。

(3)失踪宣告(普通失踪)の要件については、失踪期間満了時(最後の生存確認時から7年経過時点)について、いかなる事実を摘示するかにつき説明を求めました(相続発生日により、相続人の変動可能性がある重要な検討事項です。)。

本件は、調査官調査と申立人と調査官の面接とで、最後の生存確認時が変動した事案でした。

(4)不在者であることの認定と、普通失踪の要件の認定とでは、調査の対象が異なるかという点(家庭裁判所がどのような調査をしているか)についても説明しました。

4 上記3(1)(2)は、出題時にもヒントを与えていました。(3)は記録から読み取れる事項でした。(4)は不在者の調査と失踪宣告者の調査の重複につき思いが及んで欲しいところでした。

5 修習生に感想文(今回の検討で得た知見について)を作成してもらいました。本人の了解を得て当ブログに掲載していますので、よろしければご覧ください。

投稿者: 北薗法律事務所

2018.08.13更新

1 当事務所に「出張」弁護修習に来ている修習生に『修習日記』を提出してもらっています。

2 修習最終日の『修習日記』には当初、この1週間で、保全・訴訟・執行の一連の流れの全てについて起案したことの「アピール」がなかったため、「ダメ出し」をしました。再提出の『北薗法律事務所修習日記5』(本人の了解を得て当ブログに掲載しています。)をよろしければご覧ください。

3 今回、相続案件での保全・訴訟・執行の一連の流れを検討してもらいました。実務では、執行完了までの手続及び費用(弁護士費用のほか、保全手続きの保証金、執行予納金、印紙費用等)の認識が重要であり、依頼者の関心も高く、正確な説明を要する事項です。修習生から、この点に関する質問はあまりされませんでしたが、今回の検討が良い経験になればと思います。

投稿者: 北薗法律事務所

2018.08.11更新

今日は、①訴状の起案、②保全処分の申立書の起案を行いました。

訴状の起案は、昨日からの続きです。法律構成や細かな要件事実、読みやすい訴状になるように気を付けました。

また、午後からは、保全に関する打合せに同席させていただき、保全処分に関する申立書の起案を行いました。北薗先生が、以前作成した申立書を参考に、今回の事例との違いに注意をして起案を行いました。

1週間という短い期間でしたが、決済の立会に始まり、弁論準備手続の傍聴、多くの記録を用いた起案等、様々な経験をさせていただきました。

弁護士が携わる紛争解決の一連の流れである、保全、訴訟提起、執行に関して、全て起案をすることができました。弁護修習を通じて、大変貴重な経験をさせていただきました。

自分の勉強不足や至らなさを痛感するとともに、今回の経験を活かし、残り少ない修習をより充実したものにするため、一層努力を重ねていきたいと思います。

本当にありがとうございました。

投稿者: 北薗法律事務所

2018.08.10更新

今日は、①先日起案をした訴状の修正、②通知書の作成、③相続の問題の再検討、④新たな訴状の起案を行いました。

先日起案をした訴状に関し、打合せに同席させていただきました。北薗先生からの指摘や、打合せで新たにわかった事実をもとに、訴状の修正を行いました。

また、相手方に送付する通知書の起案も行いました。どの程度まで詳しく書くべきか悩みましたが、必要最低限の記載に留めました。

その後、昨日作成した相続問題の解答について、北薗先生からコメントをいただいていたので、それに基づき間違った問題について再検討を行いました。問題となっていたのは税金の取り扱いだったのですが、社会人経験のない私にとっては馴染みのない問題で、相続税や贈与税の仕組みから理解しなければならず、非常に苦労しました。

実務修習中は、自分の社会常識のなさに直面する機会が多いです。上記の税金の問題に始まり、保険の仕組みを理解するのに苦労しました。視野を広く、様々なことに興味を持つことが重要であると感じました。

新たな訴状の起案に関しては、これまでの起案に比べると事案が複雑で、与えられた記録から事件の概要を理解するのに時間がかかりました。今日中に書き上げるつもりが、明日に持ち越しとなってしまいました。

投稿者: 北薗法律事務所

2018.08.10更新

1 当事務所に「出張」弁護修習に来ている修習生に、昨日もいろいろな課題に取り組んでもらいました。指導したポイントがいくつかありました。

2 選択修習「相続」の課題検討

(1)選択弁護修習の「相続」の講義を担当しています。

「出張」修習生にも当講義で出題予定の課題を検討してもらいました。

問題に関連している事件記録を渡して解答の起案を指示しましたが、教科書(実務書)を読んだレベルの内容にとどまっていました。

(2)実務において、特別縁故者の事件には主に、①相続財産分与の審判申立の代理人としての立場、②相続財産管理人としての立場で関与することが多いです。

①申立代理人として関与する場合には調査官調査への立会いが、②相続財産管理人として関与する場合には、意見書の作成が主な仕事です。

実務に触れた経験を踏まえて、課題を復習してもらいたいです。

投稿者: 北薗法律事務所

2018.08.09更新

今日は、不動産の明渡しに関する強制執行申立書等の起案、相続の問題の検討、自動車損害賠償保障法の検討を行いました。

強制執行、自賠責に関しては、これまであまり勉強したことがなかったため、北薗先生から書籍を借りて、根拠条文を確認しつつ起案を行いました。修習中には、司法試験との関係では直接的に勉強しなかった多くの法律を調べなければならない場面に多く遭遇します。ロースクールでも、文献や判例の調査を行っていましたが、弁護修習では起案の〆切があるため、その速さも要求されます。私は、基本となる文献の注釈等から芋づる式に調査の範囲を広げ、適宜付箋を張りつつ、必要な情報をまとめていきます。

今日は、北薗先生が作成した相続に関する問題について検討を行いました。「なぜ、その手段を選択したのか」という問いに対して、選びうる選択肢に関してそれぞれの違いは何かを検討するのですが、表層的な部分に囚われてしまい、当事者の利益という視点が抜けてしまっていました。依頼人には、弁護士費用の支払いがあり、相続には税金の問題も絡んできます。司法試験の問題では、弁護士費用や税金も含めた紛争の解決といった視点から、回答が求められることはあまりありません。修習で実務を学ぶという意義は、こういった新たな視点の獲得といった点もあるのだと感じました。

また、起案以外に打合せにも立ち会わせていただきました。

投稿者: 北薗法律事務所

2018.08.09更新

1 当事務所に「出張」弁護修習に来ている修習生に、昨日もいろいろな課題に取り組んでもらいました。指導したポイントがいくつかありました。

2 執行申立書の起案

執行文付与の申立書と、送達証明申請書の起案が欠落していました。

3 相続案件の方針検討

(1)相続税の基礎控除額の検討に気付けなかったようです。

(2)物の譲渡は譲渡行為と譲渡原因の2つの視点での検討が必要です。

不動産の譲渡については売買や贈与の視点での検討ができていましたが、債権譲渡や相続分譲渡の場面で原因(売買、代物弁済、贈与等の検討)の視点が抜けてしまっていました。

(3)本件は、特別縁故者に対する相続財産分与の審判を得た案件でした。

上記2にて執行完了後までの手続の検討をしたことを生かして、審判後登記を実現するまでに必要な手続まで検討して欲しいところでした。

依頼者の求めていることは、登記完了までであって、審判取得までではありません。

4 依頼人との打合せ立会い後に、必要起案は何かの検討も含めて課題としました。検討事項が2つあることを打合せ立会い時に確認していましたが、1つは欠落していました。

5 今回も『北薗法律事務所修習日記3』(本人の了解を得て当ブログに掲載しています。)を提出してくれました。よろしければご覧ください。

投稿者: 北薗法律事務所

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