1 インターネットの弁護士のブログに、①法科大学院別、②大学別の、
司法試験「予備試験」の合格者数の記載がありました。
2 私の母校の中央大学の予備試験合格者数は、①法科大学院で15名、
②大学で19名でした。
3 私の受験時は、「在学中の合格者」は「0名」でした。
大学生の合格者が19名もいることから、現在の合格者のレヴェルが予想
できます。
私も、今の合格者数であれば、在学中に合格していました。
(なお、当時は合格滞留者が次年に500人ずつしか減っていきませんでし
たが、今は2000人ずつ減っていきます)。
4 東京三会が、何故、司法試験合格者の人数減員論に賛成しないのか、
という一つの答えとして、別の弁護士のブログに、要旨以下のような記載
がありました。
① 東京の若手弁護士は、「食えない」ではなく「せめて実務経験
の機会を与えてくれ」というレベルである。
② 地方はまだ食べていけるかの瀬戸際という人が多いが、東京
は、「飽和状態」というレベルを優に超えている。
③ 東京では、これ以上弁護士が増えても状況が変わるわけでは
ないし、逆に減っても問題が解決するわけではない。
④ そのため、地方と違い合格者数減員の運動が高まらないので
はないか。
5 ですから、まだ希望の残っている地方の若手弁護士は、東京のように
なるまでの限られた期間に、多数の事件を処理して実務経験を蓄積す
る必要があるということになります。
2013.12.30更新
不当利得[その他]
1 当事務所の書庫には不当利得の教科書として、「衡平説」の我妻栄先生
の「民法講義(5-4 債権各論下巻一」は無く、内田貴先生の「民法Ⅱ」し
かありません。
2 インターネットで、現在ある教科書の中で「類型論」で書かれているもの
として、どれがよいかを調べてみましたが、よくわかりませんでした。
3 そこで、「箱庭説=法体系投影理論説」(実質上「類型論」とどこが違うか
は勉強してみたいと思います)を主張される加藤雅信先生の「新民法体系
Ⅴ 事務管理・不当利得・不法行為」を拾い読みし始めました。
4 「類型論」のうち「支出利得」について調べたいと思ったことが、教科書を
読もうと考えたことの出発点ですが、加藤先生の教科書では、例えば、
侵害利得が「帰属法的不当利得」と分離されていて、「事項索引」に「支出
利得」があがっていません。
基本的な考え方の復習を兼ねて、「転用物訴権」で最高裁を動かしたこと
で有名な加藤先生の本にしました。
箱庭説に立つ限り、民法全体の勉強にもなると思います。
の「民法講義(5-4 債権各論下巻一」は無く、内田貴先生の「民法Ⅱ」し
かありません。
2 インターネットで、現在ある教科書の中で「類型論」で書かれているもの
として、どれがよいかを調べてみましたが、よくわかりませんでした。
3 そこで、「箱庭説=法体系投影理論説」(実質上「類型論」とどこが違うか
は勉強してみたいと思います)を主張される加藤雅信先生の「新民法体系
Ⅴ 事務管理・不当利得・不法行為」を拾い読みし始めました。
4 「類型論」のうち「支出利得」について調べたいと思ったことが、教科書を
読もうと考えたことの出発点ですが、加藤先生の教科書では、例えば、
侵害利得が「帰属法的不当利得」と分離されていて、「事項索引」に「支出
利得」があがっていません。
基本的な考え方の復習を兼ねて、「転用物訴権」で最高裁を動かしたこと
で有名な加藤先生の本にしました。
箱庭説に立つ限り、民法全体の勉強にもなると思います。
投稿者:
2013.12.23更新
67期司法修習生 その2 [その他]
1.例年、弁護修習を当事務所で行う予定の修習生から、「事前に何をして
いけばよいか」を尋ねられます。
第67期司法修習生に対しても、余力があれば事前に目を通しておくと
良いものを伝えました。
2.破産関係については、修習生にとって難度が高いため、あえてする必要
はないと伝えました。
もっとも、司法研修所から『倒産処理』の白表紙が配布されていて、その
レベルについては修習生自身で身に着けるものと考えていました。
3.しかし、当事務所の勤務弁護士(64期、65期、66期)から、『倒産処理』
の白表紙の配布を受けていないことを聞きました。
以前の勤務弁護士(61期)は持っていましたので、61期~64期の間に
配布を取り止めたようです。
4.数年、修習生の選択修習において「破産管財」の講義を担当していますが、
『倒産処理』の自習を当然の前提としておりました。
課題の出来等から、修習生の理解力不足を感じていましたが、『倒産処理』
の配布取り止めにも一因があるようです。
5.もっとも、配布取り止めの理由が、修習生の民事弁護の基礎的能力の低下
にあるのかもしれません。
いけばよいか」を尋ねられます。
第67期司法修習生に対しても、余力があれば事前に目を通しておくと
良いものを伝えました。
2.破産関係については、修習生にとって難度が高いため、あえてする必要
はないと伝えました。
もっとも、司法研修所から『倒産処理』の白表紙が配布されていて、その
レベルについては修習生自身で身に着けるものと考えていました。
3.しかし、当事務所の勤務弁護士(64期、65期、66期)から、『倒産処理』
の白表紙の配布を受けていないことを聞きました。
以前の勤務弁護士(61期)は持っていましたので、61期~64期の間に
配布を取り止めたようです。
4.数年、修習生の選択修習において「破産管財」の講義を担当していますが、
『倒産処理』の自習を当然の前提としておりました。
課題の出来等から、修習生の理解力不足を感じていましたが、『倒産処理』
の配布取り止めにも一因があるようです。
5.もっとも、配布取り止めの理由が、修習生の民事弁護の基礎的能力の低下
にあるのかもしれません。
投稿者:
2013.12.16更新
弁護士白書 2013[その他]
1 『弁護士白書 2013』を入手しました。
2 私は、「弁護士人口」のあたりしか読みませんが、弁護士会事務局
には、それでも熱心な読者だと思われているようです。
3 三重弁護士会の登録弁護士数は、「登録替」と66期の新規登録で、
170名に達します。
2010年の弁護士白書を見たところ、登録弁護士が85名の時は
2006年でした。
7年で倍になっているとも言えますし、7年で85名(毎年12名)
増えたと考えることもできます。
4 今後は、高裁所在地やいわゆるA庁所在地は、増加割合が鈍化
するので、登録替も含めると、毎年10名ないし15名の増加が続く
と思います。
5 『弁護士白書 2013』によると、三重県は、
(1)弁護士過疎 8位 (2005年は7位)
(2)弁護士1人当たりの民事事件数 5位 (2005年は21位)
(3)弁護士1人当たりの家事事件数 3位
(4)弁護士1人当たりの県内総生産額 3位 (2005年は6位)
(5)弁護士1人当たりの法人の税務申告所得額
14位(2005年は25位)
(6)弁護士1人当たりの個人申告 6位
と、弁護士開業には、他地域に比べて恵まれた環境にあります。
(しかも、2005年より相対的には改善?されています。)
2 私は、「弁護士人口」のあたりしか読みませんが、弁護士会事務局
には、それでも熱心な読者だと思われているようです。
3 三重弁護士会の登録弁護士数は、「登録替」と66期の新規登録で、
170名に達します。
2010年の弁護士白書を見たところ、登録弁護士が85名の時は
2006年でした。
7年で倍になっているとも言えますし、7年で85名(毎年12名)
増えたと考えることもできます。
4 今後は、高裁所在地やいわゆるA庁所在地は、増加割合が鈍化
するので、登録替も含めると、毎年10名ないし15名の増加が続く
と思います。
5 『弁護士白書 2013』によると、三重県は、
(1)弁護士過疎 8位 (2005年は7位)
(2)弁護士1人当たりの民事事件数 5位 (2005年は21位)
(3)弁護士1人当たりの家事事件数 3位
(4)弁護士1人当たりの県内総生産額 3位 (2005年は6位)
(5)弁護士1人当たりの法人の税務申告所得額
14位(2005年は25位)
(6)弁護士1人当たりの個人申告 6位
と、弁護士開業には、他地域に比べて恵まれた環境にあります。
(しかも、2005年より相対的には改善?されています。)
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